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こういった疑問にお答えしていきます。
本記事のテーマ
【保存版】証券外務員一種・二種とは何か【簡単に解説】
記事の信頼性
・証券会社で3年間の営業マンの経験有り
・当時の仕事の一つで新入社員に外務員試験の合格までサポートする業務経験有り
読者さんへの前置きメッセージ
当記事では、証券外務員資格(一種・二種)について他サイトと比べて分かりやすく解説しています。
今回の記事を読むことで、証券外務員資格ついて理解をすることができ、勉強方法や勉強するのに最適な参考書においても知ることができます。
また、こちらの資格を取得する予定の方は銀行や証券会社に勤めている人、勤める予定の人と想定して記事を書いています。
あまり長く前置きを話しても無駄なので、早速ですが解説していきます。
証券外務員とは何か
結論は、金融商品に精通した金融の専門家のことになります。
もっと噛み砕いて表現をするなら「金融のプロ」です。
アマチュアとプロをはっきりと区切るために設けられた一つの象徴、それが証券外務員という資格になります。
更に勤め先の業務内容によってレベル感も変わってきますので、一種と二種に分けています。
二種は基本中の基本を知識として持っている感じですね、一種は更に深掘りして難易度の高めのものというイメージです。
よくこの資格について、当時質問を受けていたことを一つ挙げます。
『いきなりの初学で一種は難しそうなので、二種から取るのは有りですか?』という質問。
僕の答えとしては、いきなりでも一種を取得することをおすすめしています。
理由は、現在では勤め先の業種や業務内容によっては二種で足りることもありますが、将来を見据えた際に一種が必須資格になる可能性が高いからです。
ここから1年後とかではないですが、おそらく一般のアマチュアの人と差別化を更に図る傾向が金融業界では見られるので必須資格も変わってくることが考えられます。
よく金融業界で証券外務員という資格は「一般人でいうところの運転免許証」と呼ばれています。
証券外務員一種・二種の資格がなければ業務上で制限が設けられることがあります。
例えば、如何なる用件であっても電話の取り次ぎが禁止をされていたり、金融商品についてお客様に説明ができなかったり等があります。仕事にならないですよね。
そして、二種は運転免許証でいうところのAT限定(オートマ車しか運転ができない)、一種はMT(オートマに加えて、マニュアル車も運転可)と表現されたりしています。
こうして考えると、明らかに一種を取る方がお得ですし、効率的ですよね。
仮にお客様から見た場合でも、一種という難易度が高い方を保有している方が信用度も上がるメリットがあります。
そして、一種も二種も取得だけでは効力はなく、金融庁に登録されている会社を通して金融庁に外務員登録をして効力を持つことになります。
そのため、別業種の一般の人が取得をしても持っているだけで効力はないので注意は必要。
ここまでの解説で何となくでも証券外務員一種・二種について理解することはできたと思います。
改めて結論を言うと、証券外務員は金融のプロの証。できるだけ一種を目指しましょうという話でした。
具体的に一種と二種の違いとは何か
さきほど説明した通り、証券外務員には2種類あります。
まず二種という基本中の基本を学んだ証明、そして一種では幅広い知識を身につけたプロの証。
最上級が一種であることを解説してきましたが、具体的にどう違うのかを説明していきます。
やはり必要とする知識量が異なるわけですね。二種と一種では、以下の差があります。
二種の内容
・株式
・投資信託
・国債
・公社債
一種の内容
・株式
・投資信託
・国債
・公社債
・信用取引
・デリバティブ取引
上が二種、下が一種の学ぶことができる知識です。
主に「信用取引」と「デリバティブ取引」の知識があるかどうかになります。
おそらく銀行では、今の所二種で事が足りる知識量だと思います。
では、僕は将来的に一種が必須になる可能性があると解説しました。
それは銀行ではハイリスクになる金融商品は現在取り扱っていない状態。とはいえ、実際のところ業務内容は頭打ち状態で業績の見通しも明るくはないのが現状。
今までも同じ経験があり、生命保険の取り扱いや投資信託の取り扱いを業務に加えていました。今回もハイリスクの商品を取り扱えるようになり、業績もひとまずは改善されるんじゃないかと判断されれば、取り扱う可能性も十分にありえます。
そこで一種を取り直すのもコスパが悪いですよね。
そういった予想もあって、今回僕は証券外務員取るなら一種をおすすめします。
難易度について
さて、気になるのは証券外務員の試験ってどのくらい難しいのかってことですね。
結論は、難易度としては難しい方です。
理由としては、この試験を受ける方は金融知識においては初学という人が割合としては多いはず。
そういった場合、一般常識ではない知識なので苦戦はするというのが当然です。
とはいえ、逆に勉強を少しでもすれば簡単に合格することができる試験でもあります。
こちらは落とすことを考えられた試験ではなく、最低限この知識は持っておいてねっていう前提で作られた試験です。
つまり、基本さえ押さえていれば誰でも簡単に合格する事ができます。
具体的な合格ラインですが、二種も一種も共通して「7割」以上の正解率で合格する事ができます。
次に合格率についての平均がこちら。
・二種・・・合格率は50〜60%ほど/300点満点のうち210点以上で合格。
・一種・・・合格率は40%ほど/440点満点のうち308点以上で合格。
合格率は数字で見ると変わってきますが、一種では難易度の高い項目を追加した試験と考えるとこれでも合格率は高い方であると考えることもできます。
また、実際に受験者数に対しての合格率であるため、欠席者や適当に受験を申し込んだ人も含まれます。つまり、書いた数字以上に合格率が両者とも高いです。
この段落の結論では、難しいとお伝えしました。
しかしながら、参考書を活用すれば難易度はグッと下がりますので、ビビらずに強気に見て大丈夫です。
勉強時間と試験対策について
結論は、二種も一種も1ヶ月の勉強をすれば合格する事ができます。
とはいえ、個人差がありますし、人それぞれの生活リズムというものがありますので、あくまで一般的かつ平均レベルだと思ってください。
ざっくりですが、僕の肌感覚と見てきた結果を元にした感覚にはなりますが、下記の通りに実行していけば合格を狙う事ができます。
・二種の勉強時間・・・1日1時間の勉強を2週間
・一種の勉強時間・・・1日1時間の勉強を1ヶ月
こんな感じで、自分の生活リズムに取り入れていけば十分合格する力は身につくと思います。
さて、勉強時間の中には適切な試験対策もセットになってきます。
主な試験対策はとにかく過去問を1回でも多く解いていく事。
ある意味、鉄板な勉強方法ですが、一番有効。
ざっくりですが、過去に僕が新入社員に指導してきたプランがこちら。
① まずは過去問を出来なくてもいいから全力で解いてみる
② 多く点数の取れた分野をテキストを使って知識を深める
③ 次に苦手な分野をテキストを使って知識を深める
④ 過去問を試験日まで解き進めていく
ポイントは先に得意な分野を伸ばしきる事が大切です。
メリットとしては2点あります。
・得意であるため、知識がつきやすい
・勉強グセが付き、その後の苦手分野でも集中できる脳を作れる
というメリットがあります。
どうしても僕が新入社員に教えていた頃は、学生上がりとはいえ、4年生という就活をメインに遊ぶ時間も多く勉強する習慣が薄れているという傾向を知ったため、こういうプランにしていました。
結果的には、効率よく感じられて良かったという声もいただいて、間違ってはないと僕は経験していますから、良ければ参考にしてもらえたらなと思います。
何のプランもなく、勉強を進めることは出口の見えないトンネルを走る感覚になるので、僕のプランと違うとしても計画的に勉強することは推奨します。
おすすめの参考書はこちら
では、一体どんな教材で勉強を進める方が最適なのか。
このような質問も多いので、僕が使ったり、おすすめしてきた参考書を紹介します。
一種を受験する方
まずはこちらテキストになります。とにかく無駄がなく、初学でも学びやすくなっています。
多くの受験生がこちらを使って合格しているくらい、王道の本です。
そして、一番重要であり、これだけでも購入していただきたいのが問題集。
他の出版社でも問題集は出ているが、こちらに勝るものはなく、1周するだけでも相当力がつきます。
こちらは過去問ではなく、TACが予想した問題集です。予算と時間があるなら購入してもいいと思います。
ぶっちゃけ、買わなくてもいいです。満点に近く、確実に合格する力を付けたい方向けですね。
二種を受験する方
一種に比べてボリュームは劣りますが、これさえ網羅する事ができれば確実に合格できる力がつきます。
二種の場合でもしっかりと問題を解き慣れる事が重要。これ一冊だけでもお釣りがもらえるほどの実力がつきます。
まとめ
最後に統括して読者さんにお伝えしたいことは、証券外務員一種・二種どちらも苦手意識を持つ必要もなく、自信を持って勉強して試験を迎えて欲しいと思います。
記事の途中で言いましたが、こちらの試験は受験者を落としたくて意地悪な問題を出しているわけではありません。
これから各企業で業務をしていくにあたって、恥をかかないようにプロとしての一歩の証を得る資格になっています。
つまりは誰でも合格する事ができます。300人くらいは見てきましたが、諦めて辞退した人は2人ほどです(元々やる気が一切なかった)
実質、少しでもやる気があれば合格できますので、是非強気にチャレンジしてもらえたらなと思います。
また、話は変わりますが、僕は普段ブログや株式について無料でこの記事のように情報を提供しています。
同時にTwitterもしており、僕の記事に関連する事であれば無料で質問も受け付けております。証券外務員について、試験内容でも気軽に質問いただけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
Twitterアカウント→RERE(@rerekabu)
最後までありがとうございました。